レスキューまなぶ会 第4回トレンチレスキューワークショップ


現在、注目を集めている救助手法の一つが「トレンチレスキュー」である。手本とする米国と日本では土質が異なるため、直接米国の手法などをスライドさせることはできない。しかし、土砂の効率的な排除や二次崩落の防止、重量物対応など、手技の1つひとつに日本でも応用可能なポイントが隠れている。そんな知識や技術を読み取ろうと、近年では各消防本部はもちろん、各地の自主勉強会において盛んに研究が進められている。
千葉県を中心に活動を行う自主勉強会「レスキューまなぶ会」では、トレンチレスキューワークショップを定期的に開催しており、平成28年10月28日(金)に第4回目となるワークショップを開催。午前中に座学が行われ、NFPA(全米防火協会)1006で標準化されているトレンチレスキューについて、日本の実情に照らし合わせて解説が行われた。午後からはワークショップのために整備している特設会場にて、土留めや埋没要救助者の救出訓練が時間の限り行われた。
トレンチレスキューは要救助者へ接触する前に土留めによる安定化を図る必要があり、救出に当たっても全身がフリーになるまで確実に掘り起こす必要があるなど、的確な状況把握による入念な安全管理と緻密な活動組み立てが求められる。
この日はあいにくの雨模様となり、気温も急激に下がる中での過酷な訓練となった。しかし、なかなか経験できない実際の土やトレンチを用いての訓練とあり、参加者たちは全力で訓練に取り組み、勉強会の趣旨の通り、時間の限り「泥との戦い」を楽しんでいた。

 

■レスキューまなぶ会

千葉県内の消防職員が中心となり活動を行う自主勉強会です。CSRM訓練会やロープレスキュー勉強会、そしてトレンチレスキューワークショップなど人命救助に関する幅広い分野について勉強会を実施しています。

レスキューまなぶ会ホームページ→http://d19771208.wixsite.com/manares

 

  • 消防職員同士で知識や技術の共有を図るという趣旨で活動しているため、内容もわかりやすい。
  • グランドパッドの上からパネルをおろす。この形状も研究の末たどり着き、検証を行っているオリジナルのもの。
  • パネル間を支柱器具を入れ、左右のパネルを突っ張る。隊員は土留めされたこの間で活動を行う。
  • 埋没要救助者は全身すべてがフリーになるまで慎重に掘り出す必要がある。
  • 埋没要救助者を土の中から救出し、訓練終了。
  • 訓練場所の草刈りやトレンチ作成など全てが手作りで行われている。

 

 


 

本記事は訓練などの取り組みを紹介する趣旨で製作されたものであり、紹介する内容は当該活動技術等に関する全てを網羅するものではありません。
本記事を参考に訓練等を実施され起こるいかなる事象につきましても、弊社及び取材に協力いただきました訓練実施団体などは一切の責任を負いかねます。

 


 

写真・文:木下慎次(株式会社ライズ・Rising編集部)

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