第26回全国消防操法大会熱戦レポート

　全国の消防団員が消防技術の向上と士気の高揚を図るとともに、消防活動の充実発展に寄与することを目的とし、都道府県代表の消防団員たちが、迅速、確実かつ安全に行動するために定められた消防用機械器具の取扱い及び操作の基本について、その技術を競い合うのが全国消防操法大会です。この大会は2年に1度実施され、26回目となる本大会は、平成30年10月19日に、日本海側エリアでは初開催となる富山県広域消防防災センター（富山県富山市惣在寺1090番地1）で実施されました。

　全国消防操法大会で競技される消防ポンプ操法は２種類。消防ポンプ自動車を使用した「ポンプ車操法」と、持ち運び可能な小型動力ポンプを使用した「小型ポンプ操法」があり、各都道府県の代表隊はいずれか部に１隊が出場。開催地である富山県については２隊出場し、両種目に出場しました。

　島根県代表出場隊指揮者である益田市消防団の石田克久隊長による選手宣誓に続いて、競技がスタート。小型ポンプ操法では手びろめによる二重巻ホース１線延長（ホース３本）を行い、放水し火点（標的）を倒します。また、ポンプ車操法では手びろめによる二重巻ホース２線延長（各線ホース３本）を行い、放水し火点（標的）を倒します。競技開始時は晴天だった空模様も午後になると一変し、激しい雨が打ち付ける中での操法となりました。会場となった富山県広域消防防災センターには全国から約1万人が訪れ、各チームの応援団や一般観覧者などが選手らに声援を贈りました。

　各操法種目とも10位までが表彰され、優勝は各１隊、準優勝は各３隊、優良賞は各６隊、そして優秀選手賞として各操作員１名が選ばれます。また、優勝隊には消防庁長官賞のほか、日本消防協会会長賞が授与されました。

第26回全国消防操法大会成績順位表

ポンプ車の部
	都道府県名	消防団名	審査総合得点	一線・二線合計タイム
優勝	栃木県	益子町消防団	183.0点	112.78秒
準優勝	富山県	砺波市消防団	177.5点	114.28秒
〃	茨城県	古河市消防団	177.0点	111.80秒
〃	鳥取県	米子市消防団	174.5点	109.94秒
優良賞	高知県	いの町消防団	173.0点	113.51秒
〃	宮崎県	高千穂町消防団	172.5点	114.06秒
〃	神奈川県	座間市消防団	171.0点	107.94秒
〃	福岡県	久山町消防団	171.0点	115.64秒
〃	福井県	大野市消防団	169.0点	110.40秒
〃	埼玉県	日高市消防団	168.5点	113.58秒

ポンプ車の部で優勝を果たした栃木県益子町消防団のみなさん。

第26回全国消防操法大会ポンプ車の部優勝

栃木県益子町消防団

ライズオリジナル限定動画

小型ポンプの部
	都道府県名	消防団名	審査総合得点	タイム
優勝	滋賀県	日野町消防団	91.0点	40.72秒
準優勝	鹿児島県	長島町消防団	89.5点	42.34秒
〃	兵庫県	福崎町消防団	89.0点	41.09秒
〃	岐阜県	下呂市消防団	88.5点	41.73秒
優良賞	広島県	福山市消防団	88.5点	42.14秒
〃	島根県	益田市消防団	87.0点	41.74秒
〃	山口県	山口市消防団	86.5点	42.61秒
〃	佐賀県	鹿島市消防団	86.5点	43.63秒
〃	青森県	南部町消防団	86.0点	40.85秒
〃	富山県	砺波市消防団	85.0点	43.51秒

小型ポンプの部で優勝を果たした滋賀県日野町消防団のみなさん。

第26回全国消防操法大会優秀選手

ポンプ車の部
番員	都道府県名	消防団名	選手名
指揮者	鳥取県	米子市消防団	西田軍治
1番員	三重県	桑名市消防団	市原誠
2番員	富山県	砺波市消防団	松田慎治
3番員	高知県	いの町消防団	川上敬司
4番員	静岡県	長泉町消防団	鈴木亮平

小型ポンプの部
番員	都道府県名	消防団名	選手名
指揮者	鹿児島県	長島町消防団	宮内也寸志
1番員	鹿児島県	長島町消防団	小牛尾勇介
2番員	東京都	荻窪消防団	高山正樹
3番員	新潟県	長岡市消防団	牧　拓磨