四国ロープレスキューリサーチラリー in みよし

国際大会レベルの内容&ロケーションで実施!

 SR4は2013年より開催されており、6回目となる本大会が2018年12月3日・4日の2日間にわたり徳島県三好市内の各所を舞台に実施された。参加チームはコントローラー(他チームの審査役)を含む6名以上で構成され、全国から9チームが参加。登はん競技と想定競技により、日頃の訓練成果を発揮して競い合った。
 大会最初の競技は30m登はん競技。コース設定されたロープにメイン・ビレイ器具をそれぞれセットするところからスタートし、吊り橋の下部に設定されたエッジガードにタッチした時点で個人タイムを計測。チームタイムはそのまま計測を続け、登はん者が吊り橋内に入り、準備が整うと次の登はん者がスタート。1チーム6名がリレー方式で行った。
 想定競技は約2㎞のエリア内に点在する5つの「現場」(コース)に対応する形で実施された。想定は宙吊りピックオフ、スティープアングル、ハイライン、フレーム、ピックアップなどと多岐にわたり、メディカル想定の負荷があるコースでは要救助者の観察や応急処置などの適切な対応を行った上で、担架により安静に配慮した形で救出を行う必要がある。
 また、橋の下にある作業用キャットウォークで行動不能となったビクテムを橋上に引き上げる想定競技では、世界初の自碇式PC複合曲弦トラス道路橋である「青雲橋」が使用されるなど、他にはない地域特性を活かした想定作りがなされていた。
 本大会では兵庫県より参加したチームが登はん競技と想定競技それぞれで優勝を果たした。大会が行われた2日間は雨模様の寒い日となったが、会場には見学者やスタッフなど多数が集結。目前で繰り広げられる熱い戦いに大きな盛り上がりをみせた。

 

SR4とは?

 主に急傾斜地、崖、峡谷、高層建物などの足場が不安定で現場までの到達や搬送が困難な場所において、ロープを使用した救助活動を競うShikoku Rope Rescue Research Rally(四国ロープレスキューリサーチラリー:SR4)。この大会は救助者としての心構え、ロープ及び付随する資器材に対しての正しい使用方法、ロープ救助に関する基本的な知識や技術、そして安全面(ツーロープ、安全率など)に配慮した活動がなされているかが審査されるもので、日頃の訓練や講習会等において培われた成果を披露する場として、また、同じ志を持つ仲間との意見・情報交換する場として企画されている。

 

  • 1チーム6名のリレー方式で行われた30m登はん競技。
  • 急傾斜自然地形での担架搬送。傾斜が3段階に大きく分かれており対応が難しい。
  • 骨折の可能性ありの想定でメディカル対応を行う。
  • トラブルによりロープ中間地点で行動不能となったという想定。
  • 深い峡谷の間にある約60mの川幅に苦戦を強いられたハイライン系の想定。
  • ハングのある場所において宙吊りの要救助者を担架でスクープして上げる想定。
  • 支点の位置関係などに配慮しながらシステムを設定する。
  • 世界初にして日本唯一の自碇式PC複合曲弦トラス道路橋「青雲橋」で行われた想定。
  • 救出側の活動範囲は道路上の1.5m幅のみに制限。
  • 青雲橋下のキャットウォークで行動不能となったビクテムを橋上に引き上げる。
  • 想定訓練の各会場間は徒歩により移動を行う。

 


 

本記事は訓練などの取り組みを紹介する趣旨で製作されたものであり、紹介する内容は当該活動技術等に関する全てを網羅するものではありません。
本記事を参考に訓練等を実施され起こるいかなる事象につきましても、弊社及び取材に協力いただきました訓練実施団体などは一切の責任を負いかねます。

 


 

取材協力(写真・情報提供):エス・アール・フォー実行委員会

文:木下慎次


初出:2019年04月 Rising 春号 [vol.13] 掲載

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