消防機関の総合的な中核拠点 日本消防会館が完成

 2024年8月、東京都港区虎ノ門に新しい日本消防会館が竣工した。
 日本消防会館は地下2階、地上14階建て、屋上に全国消防殉職者慰霊碑を安置するほか、主要な消防関係団体のオフィスが入居するとともに、1階に日本消防防災情報センターを、3階から5階にニッショーホールを、2階と6階に大中小の会議室を設けている。

 ニッショーホールは音響設備が充実しており、式典や会議、シンポジウム、研修等のほか、コンサートや映画上映といった多様なニーズに対応でき、落ち着いた色調の客席で1階672席、2階328席の、合わせて1000席に拡大(旧ホールは742席)。

 また、1階に設けられた日本消防防災情報センターは、我が国の日本消防の発展に大きな影響を与えた関東大震災や阪神・淡路大震災の大震災をはじめ、日本消防の沿革や海外の消防事情など、消防防災に係るさまざまな情報を、テーマごとにデジタルサイネージを活用して分析展示している。この消防防災情報センター内の通路は、日比谷線・虎ノ門ヒルズ駅から虎の門病院方面へ向かう近道としても開放されており、消防関係者はもとより、一般の人々がこうした消防防災情報に触れられるように配慮されている。

 新しい日本消防会館を、消防機関の総合的な中核拠点として活用し、日本消防の、一層の充実発展に貢献することを目指している。

 

地下2階・地上14階建ての新しい日本消防会館が2024年8月に竣工した。

 

座席数が1000席に拡大された、新しいニッショーホール。

 

14階屋上には全国消防殉職者慰霊碑を安置。誰でも自由に参拝できる。

 


 

情報提供:公益財団法人日本消防協会


初出:2024年10月 Rising 秋号 [vol.35] 掲載

 


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