第30回全国消防操法大会
全国の消防団員の消防技術の向上と士気の高揚を図るとともに、消防活動の充実発展に寄与することを目的とし、日頃の訓練により培った消防操法技術を競い合う「全国消防操法大会」が令和6年10月12日に宮城県総合運動公園グランディ・21で開催された。東北地方での開催はこれが初めてとなる。
この大会は2年に1回開催され、消防ポンプ自動車を使用した「ポンプ車操法」と小型動力ポンプを使用した「小型ポンプ操法」の2種目の競技が行われる。本大会には46都道府県の代表として47隊(ポンプ車の部24隊、小型ポンプの部23隊)が出場。消防ポンプ自動車等からホースをつなげて延ばし、放水停止線から10メートル先の火点(標的)へ素早く放水を実施。標的を倒すまでの時間や動作の正確性を競った。
消防操法大会の順位は「総合審査」「行動審査」「計時審査」の3つの審査の合計得点により決まる。「総合審査」はポンプ車の部50点満点、小型ポンプの部20点満点の評価方式で、チーム全体の規律、節度、士気などの項目が総合的に審査される。「行動審査」はポンプ車の部100点満点、小型ポンプの部60点満点の減点方式で、一人一人の行動の正確さが個別に審査される。「計時審査」はポンプ車の部50点満点、小型ポンプの部20点満点でタイムにより得点を換算。指揮者の「操作はじめ」の号令により行動を開始した時点から火点(標的)が倒れるまでのタイムが計測される。本大会ではポンプ車の部は福岡県の新宮町消防団が、小型ポンプの部は岡山県の高梁市消防団が優勝した。
また、会場では消防車の展示や防災学習などを行う消防防災展、特産品販売などを行う交流物産展を同時開催され、多くの来場者でにぎわいをみせた。
第30回全国消防操法大会成績順位表
第30回全国消防操法大会優秀選手
取材協力:総務省消防庁/公益財団法人日本消防協会
写真・文:Rising取材班
初出:web限定記事