Grimpday 2017 Japan Challenge Project
ベルギーで毎年6月に開催されているロープを使用した救助技術の世界的な競技会「Grimpday」に、日本国内の消防士を中心とした有志の救助関係者がチームを結成し、日本から初めて挑戦しようというプロジェクトがスタートしています。
この取り組みは世界的な規格に基づいた資機材や救助手法を用いた救助活動の技術を競う世界的な競技会に参加することで、日本国内での実災害における救助技術の向上、さらには全国のロープを使用した救助技術の標準化を目的としています。
大会概要
Grimpdayは世界中の救助機関(消防、警察、軍隊、山岳救助団体等)が一堂に会する国際的な競技会です。2006年にベルギーのナミュール市で開催され、今年で12回目となります。ヨーロッパのみならず、南北アメリカそしてアジアなど多くの国と地域から毎年20を超えるチーム(一昨年は30チーム以上)が参加しています。大会は2日間に渡り実施され、様々な環境下における救助活動10想定をいかに安全に早く救助することができるかを競います。
大 会 名 | : | Grimpday |
開催期間 | : | 平成29年6月1〜3日(1日は資機材チェック) |
遠征日程 | : | 平成29年5月30日〜6月5日 |
開催場所 | : | ベルギー国 ナミュール市 |
チーム構成
有志でのプロジェクトであるため、参加者は休暇を使って取り組んでいることもあり、事前のトレーニングを全国規模で実施するのは日程調整も難しく、金銭的にも負担が大きいことから、東日本チーム《EAST Japan Team》、西日本チーム《WEST Japan Team》の2チームの構成が計画されています。
各チームはリーダー1名、選手4名、要救助者1名、他チームを評価するコントローラー1名の7名で構成されます。
各チームには競技中のサポート(サブ選手)、各チームのリーダーとコントローラーに通訳が付きます。
実績
日本から世界的な大会へ挑戦するのは初めてであり、実績はありません。
ですが、海外挑戦の予行演習も兼ね、昨年10月に台湾で実施されたアジア圏のロープレスキュー競技会『橋2016』へ岩手県、秋田県、新潟県、岡山県、福岡県、沖縄県の有志による混成チームが参加しました。
国内における大会実績については、 現在、岩手県(リアスロープレスキューリサーチラリー:通称R5)、群馬県(ロープレスキューリサーチラリージャパン:通称R4J)、徳島県(四国ロープレスキューリサーチラリー:通称SR4)でロープによる救助技術を競う大会が開催されており、全国の救助関係者が集いその救助技術を競っています。
各大会には毎回100名を超える出場者、スタッフ、見学者が参加しており、その数も年々増えています。
今回の大会参加者は国内大会の運営に携わっている者がほとんどであり、今後の日本国内におけるロープレスキューのさらなる発展のためには世界を知るべきと考え、この大会への参加を決意しました。
クラウドファンディングで応援しよう!
今年6月にベルギーで開催される「Grimpday」への参加を目指し、「チャレンジGrimpday 日本チーム」では日本最大のクラウドファンディングサービス「Readyfor」において応援者を募集しています。
大会出場の準備をすすめていく中で、ベルギーへの渡航費など自己負担となる必要費用については自己資金で捻出することとしていますが、その他に、現地での通訳費用(フランス語通訳)、大会に出場するための資機材整備費用、資機材輸送費用、現地での移動のためのレンタカー費用、チームユニフォーム費用等、必要経費として約170万円ほどかかる予定です。
そのため、これまでメンバーの周囲の方々にも協力を得ながら応援Tシャツやステッカーを作成・販売して遠征費用を準備してきたものの、まだまだ不足している状況があります。
しかしながら、日本で培ってきたこのロープレスキュー技術がどこまで世界に通じるか挑戦したい!という想いを諦めることはできず、クラウドファンディングサービスの活用が行われました。
日本国内での実災害における救助技術の向上を目指す仲間の挑戦を応援してみてはいかがでしょうか?
【平成29年4月17日追記】
クラウドファンディングサービス「Readyfor」において実施されております応援者募集ですが、目標金額に達成しました。
なお、5月5日(金)午後11:00まで支援の募集が行われています。
引き続きの応援をよろしくお願いいたします。
株式会社ライズはチャレンジGrimpday 日本チームの活動趣旨に賛同し、取り組みを応援すべく、「0円からできる支援」の一つと致しまして紹介記事を掲載させていただきました。 |