自衛消防技術を競う! 第51回自衛消防隊消防競技大会

 

広島市の各事業所の自衛消防隊が、職場に設置されている動力消防ポンプや屋内消火栓、消火器を使用して自衛消防技術の正確さやタイムなどを競う「第51回自衛消防隊消防競技大会」が平成29年10月24日に旧広島市民球場跡地で開催されました。
こうした大会は各地で開催されており、広島市では火災からの人命及び財産の保護並びに火災等による被害の軽減を図るため、職場における自衛消防隊の消防技術を向上させるとともに、市民の防火意識の高揚を目的として昭和41年から実施。例年、多くの事業所が参加し、事業所同士の交流の場ともなっています。51回目の開催となる本大会には、広島市内の各事業所から222チーム・502名が集結しました。
消火器や屋内消火栓などの消火設備を使用した実践的な訓練は、自衛消防隊の消火技術等の向上と防火意識の高揚に大きな力を発揮します。万が一にも火災が発生した場合には、初期段階での対応が最も重要。事業所においては、火災の発見・通報・初期消火・避難誘導など、一連の自衛消防活動が迅速かつ的確に行われることで、被害を最小限に抑えることができます。そこで、訓練競技の内容には火災発生場所の確認や電話での119番通報といった要素が盛り込まれているのが特徴です。
職場という1つのコミュニティにおける「自助」の精神、そして災害対応技術を育む自衛消防隊消防競技大会。この大会では優秀な成績を収めたチームはもちろん、通算参加回数が20回・30回・40回となる事業所に対しても、防火防災に取り組む姿勢を称えるべく表彰が行われました。

 

  • 広島市内の各事業所から222チーム・502名が集結。
  • 通算参加回数が20回・30回・40回となる事業所に対して表彰が行われた。
  • 会場では広島市消防団のPRも。会場には広島市消防団のマスコット「ひろピー」が登場。

 

動力消防ポンプの部

3人1組で行う3人操法。水槽に貯められた水を動力消防ポンプにより取水し、ホース(長さ20m、径65mm)3本を延長し、標的へ放水し、設置した水槽を満水にする競技。

 

 

屋内消火栓の部

3人1組で行う3人操法。火災発生場所の確認を行った後、電話で119番通報を行う。その後、消火栓ボックスの起動ボタンを押し、非常ベルの鳴動を確認した後、ホース(長さ15m、径40mm)2本を延長し、標的に放水し、設置した水槽を満水にする競技。男子の部と女子の部に分かれて実施される。

 

 

消火器の部

2人1組で行う2人操法。
火災発生場所の確認を行った後、電話で119番通報を行う。その後、設置された標的に水消火器を用いて放水する競技。男子の部と男女の部に分かれて実施される。

 

 


 

写真:谷口幸三

文:木下慎次


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