横浜市立大学と横浜市が災害医療連携協定を締結!

 横浜市立大学附属病院と横浜市では、医療と消防の連携体制の強化を図ることを目的に新たに災害医療連携協定を締結。2025年8月5日に、横浜市金沢区福浦にある横浜ヘリポートにおいて協定締結式と救助連携訓練を実施した。

 横浜市消防航空隊では県内山間部の山岳救助などにも対応している。こうした現場に出動する際、医師がヘリに同乗し、搬送中に高度な救命処置を早期に開始することで、より一層の救命率の向上を目指すのがこの取り組みの狙いだ。横浜市立大学附属病院と横浜市消防航空隊の活動拠点である横浜ヘリポートは道路距離にして約800mと直近に位置しており、要請があれば直ちに医師がヘリポートへ急行。ヘリに乗り込んで現場へと向かう。現場では航空救助員がホイストを用いて要救助者を機内へ収容。機内で待機する医師により、すぐさま医療行為が行われ、救急隊員の資格を有する航空救助員が医師の活動をサポートする。締結式の後に行われた救助連携訓練では、この一連の流れが披露された。

 横浜市立大学附属病院と横浜市消防局では、今後も定期的な訓練を通じて消防と医療との連携をさらに強化し、今後起こりうる大地震に備え、円滑な対応ができるよう努めていくという。

 

災害医療連携協定締結式

  • 横浜市立大学附属病院と横浜市による災害医療連携協定の締結式が行われた。
  • 挨拶を行う横浜市消防局の佐々木功喜局長。
  • 挨拶を行う横浜市立大学附属病院の遠藤格病院長。
  • 締結式に参加した横浜市立大学附属病院の医療チームと横浜市消防航空隊の隊員たち。
  • 右より、河野空港長、古屋警防部長、佐々木消防局長、遠藤病院長、竹内救急科部長、平木医学・病院統括部長。
  • 展示された病院救急車と消防ヘリ。

救助連携訓練

  • 救助連携訓練では活動の一連の流れが紹介された。要請を受けた横浜市立大学附属病院から、病院救急車により医師が出動。横浜ヘリポートへ到着する。
  • 出場に備え離陸準備を進める消防ヘリ。
  • 航空隊の誘導により、医師がヘリに乗り込む。
  • 離陸し、救助現場に向け急行する。
  • 現場上空に到着。ホイストにより航空救助員2名が降下進入を図る。
  • 今回の訓練では地上部隊によりすでに要救助者は担架縛着済みとの想定。
  • 素早く要救助者を機内収容する。
  • 素早く要救助者を機内収容する。
  • 機内収容と同時に医師による医療行為が開始され、ヘリは現場を離脱する。
  • 医師による機内での活動の様子。素早くラインの確保を行う。
  • 医師による機内での活動の様子。気管挿管を実施する。
  • 医師による機内での活動の様子。携帯型超音波装置を使用。
  • 傷病者を乗せた消防ヘリが横浜ヘリポートに帰投。
  • 待機していた横浜市立大学附属病院の医療チームがストレッチャーを準備してヘリに向かう。
  • 待機していた横浜市立大学附属病院の医療チームがストレッチャーを準備してヘリに向かう。
  • 傷病者をストレッチャーにのせ、救急車まで搬送する。
  • 病院救急車に収容し、横浜市立大学附属病院へと搬送する。
  • 訓練に参加した横浜市立大学附属病院の医療チームと横浜市消防航空隊の隊員たち。

 

 


 

取材協力:横浜市消防局/横浜市立大学附属病院

写真・文:木下慎次


初出:web限定記事

 


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