吉岡町消防団 山林火災対応訓練を実施

 群馬県吉岡町消防団では、火災が特に発生しやすくなる火災期に備え、令和7年11月9日、吉岡町緑地運動公園(吉岡町漆原2004)において模擬火災訓練を実施した。

 今回の訓練は、全国的に多発傾向にある「大規模山林火災における活動」をテーマとし、セミブラインド方式(参加団員には山林火災想定であることと会場のみを事前通達)による想定訓練として実施した。これにより、山林火災に対して迅速かつ的確に対応する能力の向上を図るとともに、山林火災防ぎょ活動を行ううえで不可欠な連携体制の確立および消防団指揮体制の充実・強化を目的としている。

 また、同団では令和7年6月に独自の新消火戦術を策定し、同年9月には実戦的な火災対応訓練を実施している。新消火戦術をベースとした消防団全体規模での訓練は今回で2回目となり、新消火戦術の習熟も本訓練の重要なテーマとなっている。

 各分団および指揮を担当する団本部は、訓練会場直近にある第2分団詰所駐車場に集結して待機し、実際の現場到着順を想定して、第2分団→団本部→第3分団→第5分団→第4分団→第1分団の順に無線指令が入れられ、順次出動した。各分団は待機位置から出動した段階で無線運用を開始し、先着部隊からの状況報告を基に状況を共有・把握しながら、団本部の指揮のもと、各分団が連携して活動を展開。4線による放水を基本としつつ、現場状況に応じた臨機応変な補助活動も実施した。

 本訓練には、群馬県防災航空隊および防災ヘリコプター「はるな」の参加も予定されており、大規模山林火災における補水活動などの地上支援に備え、機体や資機材等について防災航空隊から説明を受ける計画であった。しかし、天候不良によりヘリコプターの飛行が不可能となったため、当該内容は中止となった。

 新消火戦術に基づく一連の活動を通じ、その有効性と団員の習熟度向上を確認するとともに、実戦を見据えた連携体制の重要性を改めて認識する、非常に有意義な訓練となった。

 

  • 吉岡町緑地運動公園で行われた模擬火災訓練。最先着部隊として第2分団が現場に到着する。
  • 第2分団は火点手前に直近部署。
  • タンク水による即消活動の準備を行う。
  • 団本部の指揮車も現着する。
  • 後着部隊も現場に到着。別の火点に部署する。
  • 第2分団が1線1口を設定して放水を開始する。
  • 即消活動を行う第2分団に対し、第5分団が送水を行う。
  • 中継体制が確立し、第5分団が送水を開始。
  • 後着隊も放水準備が完了。3線3口を配備して放水を行う。
  • 2サイトに分かれて消火活動が実施される。
  • 大島浩二団長が現場を一巡し、状況を確認する。
  • 団本部は現場指揮本部を設定して指揮にあたる。
  • 雨が降る中での訓練となったが、会場には一般見学者も訪れ、訓練の様子を見守った。
  • 訓練終了後には写真撮影や車両見学も行われた。
  • 訓練に参加した吉岡町消防団のみなさん。
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    本記事は訓練などの取り組みを紹介する趣旨で製作されたものであり、紹介する内容は当該活動技術等に関する全てを網羅するものではありません。
    本記事を参考に訓練等を実施され起こるいかなる事象につきましても、弊社及び取材に協力いただきました訓練実施団体などは一切の責任を負いかねます。

     


     

    取材協力:吉岡町消防団(群馬県)

    写真・文:木下慎次


    初出:web限定記事

     


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