第47回全国白バイ安全運転競技大会
平成28年10月8日(土)~9日(日)の2日間、茨城県ひたちなか市にある自動車安全運転センター 安全運転中央研修所において「第47回全国白バイ安全運転競技大会」が開催されました。
この大会は白バイ乗務員の安全運転技術の向上や、交通事故防止等を目的に毎年行われいるもので、全国の各都道府県警察及び皇宮警察から選抜された男性警察官150名、女性警察官44名が参加。競技内容については、男性は「バランス走行競技」「トライアル走行操縦競技」「傾斜走行操縦(スラローム)競技」の4種目、女性は「傾斜走行操縦(スラローム)競技」1種目が行われます。
しかし、今年は初日のバランス走行操縦競技の途中から雨が降り出し、天候が悪化。そのため、トライアル走行操縦競技が中止となりました。
2日目もトライアル走行操縦競技の実施中は激しい雨が降り続けるという最悪のコンディション。こうした悪天候にもかかわらず、会場には延べ約4360人の観客が集まり、競技を見守りました。
バランス走行操縦競技
白バイ乗務員は、危険の多い道路において、円滑な交通の流れを確保し、善良なドライバーの保護を行うとともに、交通の安全を脅かすような危険、無謀運転に対しては厳正に指導取締りを行うことを主な任務としています。
このため、白バイ乗務員は、あらゆる道路形状においても常にバランスを保った状態で走行できる操縦技術が要求されます。
競技内容
白バイの運転において最も大切なバランスの技術を、パイロンスラローム、8の字走行、小道路旋回、ナローコース、回避制動(一定の速度まで加速して直進し、回避路の直前で点灯した信号に従って回避路を選択し、指定位置で停止させるもの。)等によって競うものです。
審査は、コース逸脱、落輪、足つき、転倒、障害物接触、分岐点突破、指定回避路の誤選択、一次不停止等を減点対象として採点を行います。
トライアル走行操縦競技
白バイ乗務員は、常に変化する交通環境の中で、瞬間的に最適な判断と行動を求められるため、各種の訓練を行っていますが、トライアル走行操縦は、これら訓練の中でも二輪車運転の基本となるものです。
これは、予測されない危険な状況に遭遇した場合に、それに適合した判断とマシン操作ができるようにすることにより、人車の安全なバランス保持、微妙なコントロールの仕方及び正確な走路維持等の基本走行技術の向上を図るものです。
競技内容
スピードを競うものではなく、審査は、自然の地形の中に設定した セクションを走行させ、足つき、転倒等を減点対象として 採点を行います。
傾斜走行操縦競技(スラローム競技)
白バイ乗務員は、白バイを手足のように駆使して、交通の指導取締りに当たらなければなりません。このため極めて高度の運転技能が要求されることから、技術の向上を目標に、訓練を重ねています。
競技内容
指定されたS型、クランク型複合の曲線コースを正確に走行する技能を競うもので、 バランス、乗車姿勢、ブレーキの使い方、アクセルワーク、コーナーのとり方など 極めて高度な運転技能を競います。
審査は、コース逸脱、落輪、パイロンタッチ、転倒等を減点対象として採点を行います。
第47回全国白バイ安全運転競技大会成績