平成29年度草加八潮消防局救助隊員研修会
埼玉県の草加市と八潮市を管轄する草加八潮消防局では、平成28年4月の消防広域化により管轄人口規模が30万人を超えたことから、八潮消防署に配備していた特別救助隊を格上げし高度救助隊を発足させた。同隊の発足から半年が経過し、より強固な救助体制の構築と救助隊員の専門的知識並びに技術を養成するため、平成29年12月19日と20日の2日間をかけ平成29年度草加八潮消防局救助隊員研修会を実施した。この研修会には八潮消防署に配備された高度救助隊の14名、草加消防署西分署に配備された特別救助隊の14名、総員28名が参加。地震などの大規模災害等で活用するショアリング技術について座学と実技訓練を通して学びを深めた。ショアリング技術は二次災害防止及び安全を確保しながら救助活動を実施するために不可欠であり、建物を正しく評価し、建物の安定化を図る知識と技術を習得する必要がある。実技訓練では実際の木材をカットし、「Tスポット(ポスト)・ショア」「ダブルTポスト・ショア」「ウインドウ/ドア・ショア」の3手法を行った。研修を通じて技術の確認を行うことができ、今後の救助活動に活かせる有意義な研修となったようだ。
本記事は訓練などの取り組みを紹介する趣旨で製作されたものであり、紹介する内容は当該活動技術等に関する全てを網羅するものではありません。 本記事を参考に訓練等を実施され起こるいかなる事象につきましても、弊社及び取材に協力いただきました訓練実施団体などは一切の責任を負いかねます。 |
情報提供:草加八潮消防局
初出:2018年04月 Rising 春号 [vol.09] 掲載