注目の消防車両 CLOSE-UP! VR防災体験車

 

地震編の映像。他にも火災編と風水害編があり、いずれも約3分間のコンテンツとなっている。

東京消防庁では、消防科学技術の現状やその役割等について理解を深めてもらうとともに、火災などの再現実験等を通じて都民の防火防災意識高揚を目的とし、渋谷区幡ヶ谷にある消防技術安全所において平成30年度の一般公開を行った。また、VR防災体験車を国内で初めて導入することから、消防技術安全所一般公開の開会式に合わせて同車の運用開始セレモニーを実施した。

「VR BOSAI」という愛称がつけられたVR防災体験車はモーションシートによる各種演出とヘッドマウントディスプレイのバーチャルリアリティ映像で“これまでにない臨場感あふれる災害疑似体験”を可能にする専用大型車両。

ヘッドマウントディスプレイで見る映像は周囲を360度見渡すことができ、地震・火災・風水害の3コンテンツが用意されている。この映像にあわせ、モーションシートが動き、あわせてエアー(風)や匂い、水しぶきなどで臨場感を高める。また、火災編では天井に設置されたヒーターも作動し、熱により火災現場の臨場感を高める。

この日は地震編の体験が実施された。在宅中に地震が発生し、激しい揺れにより家具などが転倒落下し、閉じ込め状態となったところから救助隊に救出されるまでの様子が再現されていた。揺れについては起震車のように過去の地震の揺れ方や実際の揺れの大きさを再現したものではなく、音や振動などとあわせて身体が翻弄される状況を再現。文字通り“これまでにない臨場感”が実現されている。

同車は都内で実施される防災訓練や各種イベントなどに駆け付け、都民の防災意識高揚を促進し、訓練参加に繋げていくことを任務として活躍する予定だ。

 

同車は全長約12m。後部に体験スペースとなるモーションシート搭載部があり、プレビュー映像や広報映像を上映する115インチ大型LEDビジョンの裏側が機械室となる。

 

運用開始セレモニーにてテープカットを行う大津ひろ子東京都議会警察消防委員長、小池百合子東京都知事、村上研一消防総監(写真左より)。

 

 

モーションシートは8席あり、同時に8人が体験可能。身長100cm未満の人などはヘッドマウントディスプレイにより映像のみで体験する。

 

13歳未満用に単眼タイプのヘッドマウントディスプレイも用意されている。

 

ガルウィング状のパネルを開き、体験者動線となる階段やステージ部分を設定して運用する。

 

映画館等で話題の米国MediaMation社製最新アトラクションシート「MX4D®モーションシート」を採用。映像に合わせた座席の上下・左右・傾きと強弱はもちろん、水しぶき、エアーや匂い等、複雑な動きと多彩な表現の組合せができる。

 

大型LEDビジョン裏の機械室。(写真左)/上映コンテンツの選択や操作を行うタッチパネル。(写真右)

 

風などの演出効果を担う圧縮空気タンク。(写真左)/システムに電力を供給する大型発電機を備える。(写真右)

 

ドア部分には車体と同色で整理番号が入れられている。

 

 

 

VR防災体験車での体験ができるイベント情報はこちらから
http://www.tfd.metro.tokyo.jp/ts/bousai_fukyu/

 


 

お 知 ら せ
本記事は最新消防装備等を広く紹介する趣旨で製作されたものであり、紹介する装備等は弊社が製造や販売を行うものではございません。
また、当該装備の製作や調達に関するお問い合わせを頂戴致しましても、弊社では対応いたしかねます。あらかじめご了承ください。

 


 

取材協力:東京消防庁

写真・文:木下慎次

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