平成30年度緊急消防援助隊北海道東北ブロック合同訓練
東日本大震災以降、緊急消防援助隊の訓練はリアリティーを追求し、より実戦に近い環境で活動を行うように変化してきた。このため、想定ごとに会場を分ける分散型での実施がスタンダードとなりつつある。実動訓練は同時進行で実施されるために会場間を移動して複数想定を見学することは困難であり、災害現場に近い環境で訓練を行うために非公開(見学不可)として実施される想定も少なくない。こうした問題に対する打開策として、平成30年度緊急消防援助隊北海道東北ブロック合同訓練では、見取り者や一般市民が活動を目にすることができるようにと、一般商業施設であるイオンモールいわき小名浜や同訓練のメイン会場となる「21世紀の森公園・グリーンベース」において、大型スクリーンによる訓練のライブ中継が実施された。また、これら会場では広報イベントも実施され、消防防災思想の普及啓蒙にも力がそそがれた。