3.11 東日本大震災を忘れない[福島県]

平成23年(2011年)3月11日14時46分、三陸沖を震源としたマグニチュード9.0の地震が発生。気象庁は同日、この地震を「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」と命名し、さらに政府は東北地方太平洋沖地震による災害及びこれに伴う原子力発電所事故による災害について「東日本大震災」と呼称することとした(平成23年4月1日閣議了解)。

 

日本国内観測史上最大の地震により建物倒壊といった直接的被害が発生したのに加え、沿岸部を巨大津波が襲い、さらには原子力発電所事故を誘発するというように、複合的な要素で被害を拡大させたこの災害。本震とその後の余震により、死者19,418人、行方不明者2,592人、負傷者6,220人という未曾有の被害をもたらした(平成28年3月1日現在、総務省消防庁被害報)。

 

震災から5年が経過した平成28年6月25日に、宮城県大崎市で開催された第67回宮城県消防大会。ライズはこの会場で売店を出店させていただいた。そこで、カタログ情報誌「Rising」をお配りしていると、ある消防団員の方に受け取りを断られた。

 

「──みんな“もう5年”と思ってるが、未だ街並みは元通りには戻っていない。復興も一歩踏み出したところだ。あの震災で、大切な人や仲間を失った。団員の数も激減している。そうした中で消防団活動を続けている。正直、しんどいんだよ・・・」

 

郷土を守るため、満身創痍の状態で消防団活動を続けている皆さん──。

東日本大震災は現在進行形で、現在もその影を落としている。

理解していたつもりだが、実際に生のコトバとして耳にすると、その重さに胸が締め付けられた。

 

この出会い、コトバをきっかけに、ライズでは改めて東日本大震災を振り返ろうと考えた。

知らねば、皆さんのお手伝いはできない。

また、この企画で得られたコトバや思いを共有することが、災害を風化させないための一助になるのではないかと考えた。

 

発災当時、そして現在も地域の安全を守るために活動を続ける東北三県の消防職団員たち。

彼らの言葉から、東日本大震災を振り返る。

 

 

 

 

 

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3.11 写真で見る東日本大震災

記憶を風化させず、永く後世に伝えていくきっかけになればと、発災から約2週間が経過した当時の被災地の状況を紹介。

 


 

インタビュー:伊木則人(株式会社ライズ・代表取締役)

文:Rising編集部

 


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