令和8年 水の消防ページェント

 東京消防庁は5月17日、中央区の晴海ふ頭公園前面海域において「令和8年水の消防ページェント」を開催した。

 水の消防ページェントは、昭和24年に始まった「水上消防出初式」を起源とする伝統行事で、東京港の安全を守る消防活動を都民へ紹介するとともに、防火防災意識の高揚を目的として実施されている。

 当日は消防艇8艇、消防ヘリコプター3機などが参加。晴海ふ頭前面海域を舞台に、水上消防部隊と消防航空隊が連携した各種演技が行われた。

 演技は消防艇と消防ヘリコプターによる分列航進から始まり、続いて大型消防艇による放水旋回演技を実施。力強い放水と巧みな操船技術により、水上消防活動の一端を紹介した。

 メインとなる消防演技では、航行中の水上バスで火災が発生し、多数の逃げ遅れが生じたとの想定のもと訓練を実施。現場海域には消防艇が集結し、船体への放水による消火活動を開始するとともに、高速救命ボートが海上へ避難した要救助者の救出活動にあたった。

 上空では消防ヘリコプターが旋回しながら情報収集を行うとともに、海上へ取り残された要救助者の救助活動を実施。消防艇、救命ボート、消防ヘリコプターがそれぞれの特性を生かしながら連携し、海上災害への対応能力を披露した。

 訓練の終盤には消防艇と消防ヘリコプターによる一斉放水を実施。海上から立ち上るカラー放水と上空からの散水が晴海の空と海を彩り、訓練のフィナーレを飾った。

 東京港には国内外の多くの船舶が出入りし、旅客輸送や物流を支える重要な社会基盤となっている。水の消防ページェントは、こうした港湾都市東京を支える消防活動を広く紹介する場として開催されており、来場者は消防艇や消防ヘリコプターが連携して展開する迫力ある演技を間近で見学した。

 

  • 参加部隊による分列航進。
  • 大型消防艇「おおえど」による放水旋回演技。
  • 航行中の水上バスに見立てた消防艇「ありあけ」から火災が発生したとの想定で消防演技が行われる。
  • 多数の逃げ遅れがおり、海に投げだされた要救助者役が海面へ入水し、消防艇と消防ヘリによる連携救助演技が展開される。
  • 上空に消防ヘリ「かもめ」が飛来する。
  • 消防ヘリコプター「かもめ」から隊員がダイレクトエントリーし、要救助者の迅速な一次確保を図る。
  • 要救助者を確保した隊員のもとへホイストで隊員を降下させ、吊り上げ救助を実施する。
  • 高速救命ボートが到着し、活動を開始。
  • 消防艇「きよす」と「はまかぜ」が現場に急行する。
  • 要救助者のもとへ向かうため、水難救助隊員が消防艇から入水する。
  • 要救助者のもとへ向かうため、水難救助隊員が消防艇から入水する。
  • 要救助者に接触し、救出開始。
  • 消防艇に収容された要救助者をヘリで吊り上げ搬送する。
  • 消防艇に収容された要救助者をヘリで吊り上げ搬送する。
  • 炎上した水上バスに対して放水を実施する。
  • 活動を終え現場を離脱する高速救命ボートと消防艇。
  • 活動を終え現場を離脱する消防艇。
  • 消防艇による一斉放水(カラー放水)。

 

参加舟艇・消防ヘリ

  • 高速救命ボート[臨港]
  • 指揮艇「はやて」[臨港]
  • 水難救助消防艇「しぶき」[臨港]
  • 水難救助消防艇「きよす」[日本橋(浜町)]
  • 水難救助消防艇「はまかぜ」[日本橋(浜町)]
  • 化学消防艇「かちどき」[高輪(港南)]
  • 化学消防艇「ありあけ」[高輪(港南)]
  • 大型消防救助艇「おおえど」[臨港]
  • 大型化学消防艇「みやこどり」[臨港]
  • 消防ヘリコプター「かもめ」(中型機)
  • 消防ヘリコプター「ひばり」(大型機)
  • 消防ヘリコプター「ゆりかもめ」(大型機)

 

 


 

 本記事は取材に基づく訓練レポートであり、訓練などの取り組みを紹介する趣旨で制作しております。記事中で紹介する訓練内容や活動技術等は、全てを網羅するものではありません。

 また、本記事を参考に訓練等を実施されて生じたいかなる事象につきましても、弊社および取材にご協力いただいた訓練実施団体等は、一切の責任を負いかねます。

 なお、記事中に掲載している車両・資機材等は、取材先で使用されていた装備を紹介するものであり、弊社が製造・販売・取扱いを行っていることを示すものではありません。

 


 

取材協力:東京消防庁

写真・文:木下慎次


初出:web限定記事


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